第1回 電気通信サービスのセット販売

   通信サービスの基礎知識


 スマートフォンなどの電気通信サービスの商品やサービスは、家電量販店やWebサイトなど多様な方法で購入することができるようになりました。初回は、商品を購入する上でセット販売についてお話しします。なぜセット販売が多いのでしょうか? これには、サービスの構造上やむを得ずセットにする場合と提供元(販売店)の事情による場合があります。【図1】


○サービスの構造上でセットにする場合(通信サービスと必要なもののセット販売)


電気通信サービスなどのICTサービスは、4つの産業階層に分かれ、複数のサービスを組合せることで、1つのサービスを提供しています。例えば、自宅でインターネットを利用するには、光回線(FTTH)の回線サービスとインターネット接続サービスの2つが必要です。このように、利用者へ1つのサービスを提供するためには、複数のサービスを積み重ねる必要があるからです。【図2】【図3】

ICTサービスの産業階層は、4階層に分かれ、それぞれの階層でサービスや商品を提供する企業が異なっていることがあります。最下段の端末(デバイス)は、スマートフォンやパソコン、ゲーム機など目に見えるハードウェアのことです。端末だけでは何もできません。2つ目の通信・ネットワークは、FTTHやCATV、4G(3.9G)、WiMAX、Wi―Fi等の情報を運ぶ通信回線になります。3つ目のプラットフォームは、あるもととあるもとをつなぐ役割を持つものをいいます。例えば、インターネットに接続してくれる事業者のインターネットプロバイダーや、スマートフォンのアプリを動かすOSなどがあります。最上層のコンテンツは、iCludなどのクラウドサービスやオンラインゲーム、映像など、利用者が利用するコンテンツになります。

○提供元(販売店)の事情による場合(通信サービスと不必要なもののセット販売)

家電量販店などで、「光回線に契約するとテレビが安い、通信契約をするとパソコンが100円になる」などの広告を見かけませんか? これは、キャンペーンなどで商品やサービスをセットにして値引きなどを行っています。
なぜ値引きができるのでしょうか?家電量販店などは、様々な商品を販売することで、サービスや商品の提供元から手数料をもらっています。この手数料を集めて、独自に値引きキャンペーンを行っているからです。

○セット販売の購入で気を付けること 
様々な事情で通信サービスはセットで販売されていることがあります。もし利用者がセットにしているサービスや商品が必要であれば安い買い物かも知れません。しかし、要らないものがあれば、少し考えてから購入することをお勧めします。