スマートフォンなどの電気通信サービスの商品やサービスは、家電量販店やWebサイトなど多様な方法で購入することができるようになりました。初回は、商品を購入する上でセット販売についてお話しします。なぜセット販売が多いのでしょうか? これには、サービスの構造上やむを得ずセットにする場合と提供元(販売店)の事情による場合があります。【図1】
電気通信サービスなどのICTサービスは、4つの産業階層に分かれ、複数のサービスを組合せることで、1つのサービスを提供しています。例えば、自宅でインターネットを利用するには、光回線(FTTH)の回線サービスとインターネット接続サービスの2つが必要です。このように、利用者へ1つのサービスを提供するためには、複数のサービスを積み重ねる必要があるからです。【図2】【図3】
ICTサービスの産業階層は、4階層に分かれ、それぞれの階層でサービスや商品を提供する企業が異なっていることがあります。最下段の端末(デバイス)は、スマートフォンやパソコン、ゲーム機など目に見えるハードウェアのことです。端末だけでは何もできません。2つ目の通信・ネットワークは、FTTHやCATV、4G(3.9G)、WiMAX、Wi―Fi等の情報を運ぶ通信回線になります。3つ目のプラットフォームは、あるもととあるもとをつなぐ役割を持つものをいいます。例えば、インターネットに接続してくれる事業者のインターネットプロバイダーや、スマートフォンのアプリを動かすOSなどがあります。最上層のコンテンツは、iCludなどのクラウドサービスやオンラインゲーム、映像など、利用者が利用するコンテンツになります。
家電量販店などで、「光回線に契約するとテレビが安い、通信契約をするとパソコンが100円になる」などの広告を見かけませんか? これは、キャンペーンなどで商品やサービスをセットにして値引きなどを行っています。
なぜ値引きができるのでしょうか?家電量販店などは、様々な商品を販売することで、サービスや商品の提供元から手数料をもらっています。この手数料を集めて、独自に値引きキャンペーンを行っているからです。
様々な事情で通信サービスはセットで販売されていることがあります。もし利用者がセットにしているサービスや商品が必要であれば安い買い物かも知れません。しかし、要らないものがあれば、少し考えてから購入することをお勧めします。
平成24年4月17日に東海大学校友会館で、通信業界における安全・安心に向けた取組みについて説明会が開催された。主要プログラムは下記のとおり
最初に、総務省の利用者WGからの提言を受けた業界団体の取組について説明があった。広告表示は、2段階パケット定額プランに関する解説等項目の追加の こと、勧誘は、工事前の無償解約などを盛り込んだ自主基準を作成した事、責任分担は、コンテンツ事業者との意見交換等の報告である。
続いて、契約約款モデル条項の改訂では、掲示板などの特定サーバー管理者へ青少年への有害情報の取扱や連絡受付体制を義務付けた。
日時: 4月17日(火)14:00~17:00
会場: 東京 霞が関ビル35階校友会館
対象: 通信4団体会員事業者
主催: 電気通信サービス向上推進協議会
(社)電気通信事業者協会
(一社)テレコムサービス協会
(社)日本インターネットプロバイダー協会
(社)日本ケーブルテレビ連盟
インターネット接続サービス安全・安心マーク推進協議会
プログラム
テーマ 「通信業界における安全・安心に向けた取り組み」